ミャンマー国 『ヤンゴン』彷徨 その3
さて、早起きしてフェリーに乗ってヤンゴン川対岸へと渡る。
わずか10分の船旅だが、船内ではビルマポップスが大音量で鳴り渡り、いろんな物売り屋台が店開き。
車でトワンテーの村まで行き、
陶器づくりの現場などを視察するが、
そそるものがなく急遽ヤンゴン市内に引き返し、英語の通じそうなタクシーを探し出し、堪能な英単語を駆使して
「お願い、どこか、観光客、絶対行かない、とても不便、田舎、村、連れて行って、」と語りかけると、
「いい村があリます。たぶんあなたが、外国人訪問客の記念すべき第一号になるでしょう。」流暢な英会話でお応えくだすった。
相変わらず、こんなタクシーである。なにやらカユかった。
未舗装路を揺られること小一時間、とある集落に到着。
駄菓子屋で水を買い、
灼熱の大地をさすらっていると、美容室らしきものを発見。カメラを構えると
「ほうら、外人さんが撮ってくれるよ、こっち向こうね。」と、スタイリストさん(?)
緊張の御様子で。
さらに奥地へと歩を進めると何やらエエ香りが漂ってきて、つられて中をのぞいてみると、果たしてそこは居酒屋であった。
「なんやなんや、他所もんが来よったな」、てな感じのお出迎えで、
ひるまずカメラを構えると、
店員のみなさん、ポーズをとってくれたりします。アニキ分が冴えてるな。イカスぜ、アキラ!
どうやら、売り物は甕に入った焼酎のみで、アテはないらしい。イサギよい。本格酒場の鑑である。
興味深くクンクンしていると、アキラがコップに少しついでくれ、
「飲んでみるか」試飲の勧めで、無色透明、どうやら米系の焼酎のようである。
「おうよ、」受けて立ち、一気に飲み干すと、やんやの喝采で、「もっと飲め」、「いや、まだ明るい」、「気にするな」「気にする」午後2時30分の押し問答である。
金を払おうとすると、要らないという。いくら言っても頑として受け取らぬ。オトコマエである。
白昼、酒と対峙するストイックな酒道者。
ヤンゴン市内に戻り、本日も19番街の屋台へ。串焼き担当の少女。
「昨日も来てくれたね、覚えているよ。」だとさ。ほっぺに塗ったタナカ(日焼け止めと装飾を兼ねる)がカワイ。
それでは又!!