ときめきスタイル社 店長Sの『東京彷徨かわら版』

Since1991年。たたかう古着屋『ときめきスタイル社』店長(社主)Sによる情報発信ブログです。雑誌掲載コラム、スタイリングの数々。そしてファッション及び服飾雑貨に関する考察などを掲載しております。

ミャンマー国 『ヤンゴン』彷徨 その1

空港ロビーの扉を抜けると、待ち構えていたのは灼熱38℃の歓迎であり、群がる客引き、タクシーの群れ、ダウンタウンまで7$でどうだ、こっちは6$、いや5$だと、逆セリ状態の買い手市場、さあてと、それぞれの車を見渡せば、そろいもそろって侘び・サビ満載のビンテージ車ぞろい、セダンのくせして後部座席のない車、シートはあってもあんこは飛び出し、段ボールを5~6枚敷きつめて「さあ座れ」、エアコン付きなど皆無であり、メーターはあっても機能せず、ボンネット、車体、左右のドアと、それぞれ色の違うパーツ合体サイケな車・・・ああ、これぞ私が切望し、まさに今、足を踏み入れようとしている地なのだと、久々の昂揚、奮い立った。
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               いちばんマトモな車に乗車した ミャンマー、この国への訪問は実は2回目のことである。前回、それは去年の秋のことであり、タイ国縦断のおまけとでもいうべきショートトリップであった。 バンコクから気分任せに北へ北へと流離って、チェンマイ、チェンライ、メーサイへと流れ落ちた。このタイ国最北端の街に流れる小川(川幅20メートル程度で、温泉地を流れているような)を渡ればそこはミャンマー国、タチレイであっるという。イミグレに10ドルを支払い、半径5キロの限定で入国が許可された。パスポートには未知の国の新たな印を得た。 その時見た、ビルマ文字のお団子コロコロ的呑気さと、灼熱の中、揃いもそろってセミタイトのロンスカ(その名はロンジー、後で知った)を身にまとう妙齢の女子たちと、屋台風情の飯屋で供された、平たく盛った油麺とでもいうべきコテコテ五目焼きそばを、モンド金賞受賞ミャンマービールとともにかっ食らう至福、外国人と見ればわっと群がる路上セールスマン、偽のマルボロ北朝鮮産?)、偽の起ち薬(中国産?)本物と思われる○薬(地元名産?)、その他もろもろを目を輝かせ口説きまくる熱心。その激烈な原始的アジアンエネルギーの砲弾にドスンと撃墜されての今回、ミャンマー国中心地ヤンゴンへの表敬訪問となった次第である。