小物における小物の話
グローブトロッターネームタグ
コーディネイトの楽しさは小物使いにあり、一点手を加えることにより随分と引き締まったり調和が生れたりする。それも目立たぬごくごく小さいモノ。リング、ピンバッチ、靴ならシューレース・・・。そしてスーツケースならネームタグだろう。
さて、前回トリッカーズとのコーディネイトを提案した『グローブトロッター21インチトローリー(ブラック×タン)』。
こいつを引っさげているだけでもクリーバー的な(ときめきスタイル社用語)雰囲気が醸し出されるのだが、今回そのチューンナップパーツとしてネームタグを装着してみた。
実はこのネームタグ、数年前の旧バージョンである。現在のものは上部の台形部分がなくなり長方形となった。加えて裏面のボタン、ホックも共になくなり、ネームを確認するのも裏面レザーを曲げて覗き込む形に。随分と省略された簡易版となった。
But!価格は2倍に跳ね上がり! 僕は運良くドンピシャな色をデッドストックで見つけたが、色違いも欲しい今日このごろ。海外にはまだ少しは眠っているかも・・・。
裏。ホックとボタン
グローブトロッターネームタグ 開いたところ
グローブトロッターネーム入り秀逸ボタン!
そのまたパーツのボタンの話
小物の装着パーツでネームタグの話だったけど、実はこいつの一番の見所はそのまたパーツのネーム入りボタンにあり!
DENTS (デンツ)の手袋のボタンしかり。英国トラディショナルな小物たちはしっかり手抜きがない良い見本。逆にいらぬところにロゴを散りばめ小うるさく、安っぽく感じるブランドも多々あるけど、伝統と志の違いだろう。
DENTSの手袋からボタンのネームがなくなれば泣く。リーバイスのジーンズからリベットの刻印がなくなれば狂う。 グローブトロッター然り。
たかが薄っぺらなネームタグ。そのまたパーツのボタンなれど、何よりもの見どころは、この繊細な彫りネームなのである。 復活を願う。
それでは又!