ときめきスタイル社 店長Sの『東京彷徨かわら版』

Since1991年。たたかう古着屋『ときめきスタイル社』店長(社主)Sによる情報発信ブログです。雑誌掲載コラム、スタイリングの数々。そしてファッション及び服飾雑貨に関する考察などを掲載しております。

引越記 その1

えー、さて、「ブログ更新せえへんから心配してんねんで」なんてお便りをいただいたりしたけれど、思えば約2カ月間の御無沙汰で、別に引き籠ってたんやなれば、ネットのつながらん僻地を流離ってたわけでもない。

実は引越しを決意したからで、そう、単に決意したがためにこの2ヶ月間、大いにてんやわんや、駆けずりまわっていたのである。

ブログの初回にも書いたけど、ふたたび東京に出てきてこの5年、ずっと神楽坂に居座ってたんやけど、そろそろ毛色の違った空気を吸ってみたくなり、思えば、その昔、東京での学生時代には4年間になんと6回引っ越した。

一か所にとどまるのは長くて一年、気が向けば3カ月でまた次の街へ。それらはみんな中央線沿線内やったけど(高円寺には一切住んだことなし!念のため)思えば一つの街に対してのめりこむたちではなく、クサレ縁やったかな、ちょっと長居をしすぎたようだね、神楽坂。

で、次の街は。 まず、下町は却下。部屋に風呂があるのに、わざわざ銭湯に出かけて行って、洗い場に陣取るジイさんに煮え湯を吹っかけられるのはなんとなく嫌やし、昭和建築、木造長屋や倉庫街の古ビルをリノベーションして、部屋の壁際にチャリンコなんぞ立てかけて、まるで美大の一年生、「CUTIE」みたいな部屋に住むのは我が魂、断じて許さず、何よりも散歩が日課のこの私、緑あれへん起伏なしの下町には、どうにも反応出来かねるのである。そう、モツ焼きも飽きたしな。

で、どこにしよか。W大との縁も切れ、別にどこに住んでも海外でも、何ら不都合はないねけど、「さらば東京」と歌うにはまだちょっと若造な気がして、さあさあ街巡り、不動産屋巡りの始まり始まり・・・。

                                          (つづく)