東京駅前丸の内の『丸善』で、3時間に及ぶ立ち読み。で、足元はコイツ。
情けないサンデーパパのお散歩「運動靴」てな風情で、しかも本革ではなく、半ツヤのビニール製。東京靴流通センタ-のワゴンセール、本日の目玉、980円!的面構え。
But!その名も『new balance M2001 GR 』定価は確か3万7800円。NBのフラッグシップモデルと聞けば、何となくありがたいものにも思えてきて、そのビミョーなオーラが裸の王様的に奉られ、高感度とされる『ディストリクト』や『ビショップ』の店頭でイメージ作りに重宝されている。
こんなもん誰買うねん、あざ笑いつつも、「まあ一度足を通すだけでも」履くいてびっくり、自分の体重73キロがふっ!と飛び、立っていることすら忘れてしまう重力分散靴。そう、気合いを入れたい時の立ち読み専用靴である。
上級者を自認する人々はタキシードに合わせたり、女性もわざと大きめメンズサイズをドレスに合わせたりして、「我、達人ナリ」と、業界臭を醸し出されておられるが、僕にはそのココロザシのハードルたるやあまりに高く、坂本龍一をパブリシティーの旗印として、それに続く大名行列的風情がこっぱずかしく、いいものはいい、だけど履いている姿を人に見られたくない、この靴を履く時ほど自分のカッコにチェックを入れるときはなく、なるべくフツーに目立たぬように、でもいやしかし、と、裏の裏、そのまた裏をかいて、あああ、僕もいつしかサンデーパパの仲間入り。
それでは又!!